北アルプス 常念岳/槍ヶ岳 縦走 [登山]
順番が前後しましたが、8月末の北アルプス、常念岳、槍ヶ岳登山の話です。
8月28日から30日まで3日間で北アルプスに行ってきました。メンバーはいつもの山登りのメンバーの中でも超健脚と言われている人たちです。私ははじめてこのメンバーに入れていただき、はじめての3,000超、はじめての山小屋2泊の山行でした。
27日の夕方、松本市内で前泊し、28日の朝4:30にタクシーで上高地へ。上高地で夜行バスで到着したメンバー一人と合流、5:50に横尾に向けて出発しました。初日は、横尾から常念岳の手前の稜線に出て、蝶槍を越えて常念岳に登り、常念小屋に宿泊の予定です。天気が悪くなりそうでしたので、できるだけ早めの行動を心がけることにしました。
横尾に到着したのが8:11。一休みし、水を補給して登山開始です。稜線についたのが10:46。槍ヶ岳方面は雲がかかっていて、その姿を見ることができませんでした。風が強く寒くなってきたので、長袖のシャツとフリースを着て、すぐに蝶槍に向けて出発。
蝶槍を越えると常念岳の全容が目に飛び込んできます。大きな山です。
14:26に常念岳山頂に到着。山頂は雲の中で、周囲の山々を見ることができませんでした。とりあえず、全員で記念撮影をして、すぐに常念小屋に向けて下山。小屋に到着したのは15:33。出発から9時間43分、歩いた距離は21.0km、累積標高差は1,987mでした。
到着後雨が降り始め、早めに到着してよかったと思うとともに、明日の槍ヶ岳が心配になってきました。
常念小屋は創立90周年ということで、夕食の際に、小屋にいらっしゃった写真家の渡辺幸雄氏から記念の絵はがきのプレゼントがありました。このとき、渡辺氏が「明日は午後から晴れる」とおっしゃっていました。天気予報では余り良くなるようには言っていませんでしたが、我々は、氏の言葉を信じて、次の日は朝早く出発することにしました。
二日目。4:59に小屋を出発。はじめ、雨は小降りで、かすかに日の光が見え隠れしていました。
したがだんだんと雨が激しくなり、また、風が強くなってきました。大天井岳の近くの大天荘に着いたのが7:18。余裕があれば大天井岳に登る予定でしたが、満場一致でパス。大天荘でコーヒーをいただき、体を温め、しばし休憩。7:49に再出発しました。
歩き始めてしばらくすると雨がやみ、周囲の山も見えるようになってきました。下の写真は、赤岩岳の手前辺りから歩いてきた道を振り返ったところです。
この辺りではあちこちにチングルマが生えていました。
西岳の横を通り過ぎ、ヒュッテ西岳に到着したのが10:44。ここで休憩と食事をとりました。槍ヶ岳の姿はまだ見えず、目前にはこれから登る東鎌尾根の険しい岩肌が…。
岩にしがみつき、はしごを上り、一歩一歩、慎重に進みました。途中で振り返ると今朝、出発した常念岳が遠くに見えました。
なんとかこの難所をクリアしてヒュッテ大槍に到着したのが14:14。ここで雲の切れ目から一瞬だけ槍ヶ岳の姿が見えました。だんだんと晴れてきたようです。そして、槍ヶ岳に近づいてきたところでようやくその全容を見ることができました。
槍ヶ岳山荘に到着したのが15:06。荷物を降ろし、一休みしたところで、いよいよ槍ヶ岳山頂に向けて出発です。このとき、雲がはれ、青空が見え、槍ヶ岳の姿もはっきりと見えるようになりました。
常念小屋での渡辺氏の予想は見事に当たりました。
槍ヶ岳の山頂までは、岩の壁を登って行くようでした。山の経験が豊富なメンバーの一人の先導で、一歩一歩登って行きました。最後のはしごを上り、てっぺんに着いたのが15:34。念願の槍ヶ岳山頂に到着です。
残念ながら雲のためにまわりの景色を楽しむことはできませんでしたが、達成感を味わうことができました。
一休みして、下山開始です。はしごを下り、岩場を降り、16:07に小屋に到着しました。常念小屋を出発してから11時間8分、歩いた距離は16.5km、累積標高差は2,540mでした。
その後、部屋に入り、一休み。夕食を食べて明日の下山の準備をしてすぐに床に着きました。
三日目、最終日。ガスが濃く、朝日を拝むことができず、また、視界が悪かったので、予定していた中岳、南岳はキャンセルしてそのまま槍沢方面に下山することにしました。小屋を出発したのが6:05。途中、休みながら歩き、徳沢園に到着したのが10:54、ここで食事をとりました。カレーがおいしいという話しでしたので、迷わず、カレーを注文しました。確かに、おいしいカレーでした。
徳沢園を出発したのが11:18。上高地に12:54に到着し、松本までのバスと電車のチケットを購入。若干時間があったのでビジターセンターに行きましたが、結局、あまりゆっくり見ることができませんでした。
バスに乗って新島々まで行き、ここから電車で松本まで。松本でお風呂に入り、松本駅からスーパーあずさに乗って東京まで戻ってきました。
以上、時間の記録はすべてGARMIN Oregon 300のトラッキングのデータから取得しました。三日間、トラッキングの結果を保存しなかったため、初日のデータが「Current」から消えてしまい、失敗したと思いましたが、消えたデータは「Archive」の中の「1.GPX」の中に残っていました。二日以上の山行の場合には、できるだけ毎日、保存してクリアしておいた方が良さそうです。
トラッキングの結果をGoogle Mapにインポートした地図を載せておきます。
より大きな地図で 槍ヶ岳 2009年8月28日〜30日 を表示
青い線が一日目、赤い線が二日目、黄色い線が三日目です。三日間で歩いた距離は61.6km、歩いた時間は休憩時間を含めて約28時間というハードな登山でした。
8月28日から30日まで3日間で北アルプスに行ってきました。メンバーはいつもの山登りのメンバーの中でも超健脚と言われている人たちです。私ははじめてこのメンバーに入れていただき、はじめての3,000超、はじめての山小屋2泊の山行でした。
27日の夕方、松本市内で前泊し、28日の朝4:30にタクシーで上高地へ。上高地で夜行バスで到着したメンバー一人と合流、5:50に横尾に向けて出発しました。初日は、横尾から常念岳の手前の稜線に出て、蝶槍を越えて常念岳に登り、常念小屋に宿泊の予定です。天気が悪くなりそうでしたので、できるだけ早めの行動を心がけることにしました。
横尾に到着したのが8:11。一休みし、水を補給して登山開始です。稜線についたのが10:46。槍ヶ岳方面は雲がかかっていて、その姿を見ることができませんでした。風が強く寒くなってきたので、長袖のシャツとフリースを着て、すぐに蝶槍に向けて出発。
蝶槍を越えると常念岳の全容が目に飛び込んできます。大きな山です。
14:26に常念岳山頂に到着。山頂は雲の中で、周囲の山々を見ることができませんでした。とりあえず、全員で記念撮影をして、すぐに常念小屋に向けて下山。小屋に到着したのは15:33。出発から9時間43分、歩いた距離は21.0km、累積標高差は1,987mでした。
到着後雨が降り始め、早めに到着してよかったと思うとともに、明日の槍ヶ岳が心配になってきました。
常念小屋は創立90周年ということで、夕食の際に、小屋にいらっしゃった写真家の渡辺幸雄氏から記念の絵はがきのプレゼントがありました。このとき、渡辺氏が「明日は午後から晴れる」とおっしゃっていました。天気予報では余り良くなるようには言っていませんでしたが、我々は、氏の言葉を信じて、次の日は朝早く出発することにしました。
二日目。4:59に小屋を出発。はじめ、雨は小降りで、かすかに日の光が見え隠れしていました。
したがだんだんと雨が激しくなり、また、風が強くなってきました。大天井岳の近くの大天荘に着いたのが7:18。余裕があれば大天井岳に登る予定でしたが、満場一致でパス。大天荘でコーヒーをいただき、体を温め、しばし休憩。7:49に再出発しました。
歩き始めてしばらくすると雨がやみ、周囲の山も見えるようになってきました。下の写真は、赤岩岳の手前辺りから歩いてきた道を振り返ったところです。
この辺りではあちこちにチングルマが生えていました。
西岳の横を通り過ぎ、ヒュッテ西岳に到着したのが10:44。ここで休憩と食事をとりました。槍ヶ岳の姿はまだ見えず、目前にはこれから登る東鎌尾根の険しい岩肌が…。
岩にしがみつき、はしごを上り、一歩一歩、慎重に進みました。途中で振り返ると今朝、出発した常念岳が遠くに見えました。
なんとかこの難所をクリアしてヒュッテ大槍に到着したのが14:14。ここで雲の切れ目から一瞬だけ槍ヶ岳の姿が見えました。だんだんと晴れてきたようです。そして、槍ヶ岳に近づいてきたところでようやくその全容を見ることができました。
槍ヶ岳山荘に到着したのが15:06。荷物を降ろし、一休みしたところで、いよいよ槍ヶ岳山頂に向けて出発です。このとき、雲がはれ、青空が見え、槍ヶ岳の姿もはっきりと見えるようになりました。
常念小屋での渡辺氏の予想は見事に当たりました。
槍ヶ岳の山頂までは、岩の壁を登って行くようでした。山の経験が豊富なメンバーの一人の先導で、一歩一歩登って行きました。最後のはしごを上り、てっぺんに着いたのが15:34。念願の槍ヶ岳山頂に到着です。
残念ながら雲のためにまわりの景色を楽しむことはできませんでしたが、達成感を味わうことができました。
一休みして、下山開始です。はしごを下り、岩場を降り、16:07に小屋に到着しました。常念小屋を出発してから11時間8分、歩いた距離は16.5km、累積標高差は2,540mでした。
その後、部屋に入り、一休み。夕食を食べて明日の下山の準備をしてすぐに床に着きました。
三日目、最終日。ガスが濃く、朝日を拝むことができず、また、視界が悪かったので、予定していた中岳、南岳はキャンセルしてそのまま槍沢方面に下山することにしました。小屋を出発したのが6:05。途中、休みながら歩き、徳沢園に到着したのが10:54、ここで食事をとりました。カレーがおいしいという話しでしたので、迷わず、カレーを注文しました。確かに、おいしいカレーでした。
徳沢園を出発したのが11:18。上高地に12:54に到着し、松本までのバスと電車のチケットを購入。若干時間があったのでビジターセンターに行きましたが、結局、あまりゆっくり見ることができませんでした。
バスに乗って新島々まで行き、ここから電車で松本まで。松本でお風呂に入り、松本駅からスーパーあずさに乗って東京まで戻ってきました。
以上、時間の記録はすべてGARMIN Oregon 300のトラッキングのデータから取得しました。三日間、トラッキングの結果を保存しなかったため、初日のデータが「Current」から消えてしまい、失敗したと思いましたが、消えたデータは「Archive」の中の「1.GPX」の中に残っていました。二日以上の山行の場合には、できるだけ毎日、保存してクリアしておいた方が良さそうです。
トラッキングの結果をGoogle Mapにインポートした地図を載せておきます。
より大きな地図で 槍ヶ岳 2009年8月28日〜30日 を表示
青い線が一日目、赤い線が二日目、黄色い線が三日目です。三日間で歩いた距離は61.6km、歩いた時間は休憩時間を含めて約28時間というハードな登山でした。
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