毎年、人間ドックを受けると何かしら異常が出ます…。心拍数が少なく不整脈もあり、肝機能以上の数値が出たり…。
で、今回はちょっとシリアスな異常。9月末に受信した人間ドックで腫瘍マーカーのCEAが基準値を少し超えていました。3ヶ月後に再検査、と言われ、12月に自宅近くの病院で検査を受けると値はほぼ変わらず基準値を超えたまま。遺伝的に高い人もいるとのことでしたが、先生と相談した結果、大腸カメラで検査することにしました。
初めての体験です。しかも年末だったこともあり、予約が取れたのはクリスマス12月25日の午後4時から。前日の食べ物に制限があるため、クリスマスイブにご馳走は食べられません…。その日の食事は、腸の中に残らないように、繊維質のものを避け、食パン、雑炊、うどん、具なしのスープ、ヨーグルトなどとなります…。
この食事はそれほど厳しくなかったのですが、夜9時以降は食事は禁止。翌日検査を受ける午後4時まで何も食べられないのが辛い…。ここからは口にできるのは下剤と水だけ。寝る前に、まず、小さな下剤。
そして、翌日は2リットルの下剤を作り、9時からこれを少しずつ服用し、大腸の中を空っぽにして綺麗になるまで飲み続けます…。
これが意外と大変で、食事が摂れない辛さはどこかへ行ってしまいます…。
そして、昼過ぎに、ほぼ綺麗になり、病院に電話。予定通り16時から検査を受けることになり、時間通りに病院に行きました。
検査用の服に着替え、ベットに横になり、指先に血中酸素濃度を測定するセンサーをつけます。麻酔をするためだと思います。センサーをつけるといきなりセンサーの画面に赤い警告と38、39という数字が…。「これは心拍数です」と看護士さん。そう、心拍数が少ないので「異常」ということになるんですね。
続いて麻酔。あっという間に意識がなくなり(笑)、痛みも何も感じることがないまま検査は終わりました。検査後、一休みして先生と面談。ポリープが2個あったので病理検査のため切除しました、とのこと。外見からは悪性ではないので心配はいらないと思うが、年明けに検査結果が出るのでまた来るようにと言われました。そして、最も悪いお話は、食事と運動の制限。検査が終わったらたくさん食べようと思っていたら、4日間はおかゆを中心に消化しやすいものに。野菜、肉はNGで、さらにはなぜかアイスクリーム、甘いものもNGとのこと。4日目の夜、忘年会で焼肉を食べるんですが、それは？ と尋ねると、まぁ、良いでしょうと。激しい運動もNG…。心拍数が上がると切除した部分から出血してしまうかもしれないとのこと。筋トレも腹筋などは腸を圧迫するのでNG…。と、私には辛い制限…。
仕方がないので、その日の夕食からおかゆを中心とした食事に。タンパク質が取れないのがかなり厳しい。そして運動もNGということで翌朝のジョグもなし。それでもウォーキングは良いと言われていたので翌々日の朝、7kmを80分で歩いてみました。これくらい真面目に歩くとそれなりに脚を使うことになりますが、心拍数は上がらないので大丈夫でしょうか。
そして、その翌日は、心拍数を抑えながらのジョグ。前日のウォーキングで心拍数が100bpm程度だったので、それを上限としてみたのですが、これだとキロ8分30秒を超えてしまい、LSDよりも遅いペース。それでも走れないよりはましかと。
そして、その翌日は普通にジョグ。大丈夫そうです。と言っても患部が見えるわけでもなく、痛みがあるわけでもなく、正直なところ大丈夫なのかどうかは不明(笑)。そして、夜、焼肉をお腹いっぱい食べました(笑)。
正月も普通に食事をとり、トレーニングも再開したのですが、検査後の食事、トレーニングの制限の影響か、スピードが出ず、また、長い距離を走れなくなってしまい、かなり深刻な状況…。と言ってもすぐに改善することはないかと思うので、2月2日に向けて少しずつ戻していくことに。
そして、今日、結果を聞きに病院に。先生のお話は『「腺腫」でした』とのこと。「腺腫」は良性の腫瘍ではありますが、悪性の腫瘍の元になることもあるようです。ただ、発見して切除すれば問題がない、ということなので、また1年後に大腸カメラで検査しましょうということに。一年後、またマラソンシーズンの途中での検査だとちょっと辛いので、前倒しするか、大会直後に受けて影響を最小限に抑えるか、大会のスケジュールと合わせて考えてみたいと思います。
数年前から人間ドックで腫瘍マーカーの検査を追加していたことで、今回、異常値、大腸カメラ、腺腫の発見、切除と繋がったことになります。人間ドックの検査ってどれくらい意味があるのだろうか、と思うこともありますが、検査を受けておいてよかったという一つの例になるかと思い、長々と記事に書いてみました。
皆様のお役に立てば。